お知らせ
すべて
2019.07.04
ひとりごと
お茶の時間で繕いを 7月 夏の暑さを和らげるお茶
毎日降りつずく雨の季節がようやく明け、待ちに待ったお日様の季節がやってきた。
あんなに太陽が恋しかったのに、強すぎる日の光に身体が悲鳴をあげている。
「そうだった、夏ってこんなに暑かった」
何年も繰り返しているはずの季節の変化をどうしても身体が覚えることができ
ず、毎年お約束の様に驚いて、暑い日が続くと身体もすっかり弱ってぐったりしてしまう。
基本、温かい飲み物を好む私も流石に夏には冷たいものが飲みたくなる。
丁寧にリーフから淹れ氷でしっかり冷やしたお茶。
水分を欲していた身体に、少しずつ、じわじわと染み渡り、香りとともに火照った身体がゆっくり癒される。
冷たい日本茶の淹れ方には色々な方法があります。
私がよく淹れるのは、温かく飲んでいた深蒸し茶のお茶の葉をいつものよ
うに淹れ、濃くする為にお茶をもう一度急須へもどし、二度出しにして、氷の沢山入ったグラスへ注ぐ。
お湯を使う事で香りもコクも楽しめます。
また、お茶の葉を水に入れて一晩冷蔵庫に入れておく水出し茶もあります。
簡単に味のブレもなく出来るのでこちらもお勧めです。
水を使うので時間は少しかかりますが、とくに旨味を多く含んでいる上煎茶や玉
露に向いています。
こちらのふたつの淹れ方はお湯と水という違いから、同じお茶の葉を使ってもそ
れぞれの異なる味が楽しめます。
これはお湯の温度で日本茶にもともと含まれている様々な成分の抽出量が変わる
為なのです。保存料などは使用しないので、一日に飲み切れる量を作ることをお
勧めします。
夏のおもてなしに、是非うす作りのグラスにひとかけの氷を浮かべて、
涼し気なお菓子と共にお出ししてみて下さい。
リーフを使った淹れたてのお茶は色も綺麗で見た目の涼を誘います。