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2019.08.01
ひとりごと
お茶の時間で繕いを 8月 点てたての「冷抹茶」
じりじりと照りつける太陽の日差し、蝉の声もあまりの暑さにぼんやりして遠く霞んで聞こえる弱った体。
焼け付くような外から室内に入ると、あー、涼しくて快適、と思うのもつかの間、あっという間にからだの芯まで冷えきってしまう日本の夏事情。
体の中で温度調節の針が左右へ行ったり来たり。これでは身体も弱る一方です。
午後の日差しが少し落ち着く頃に家中の窓を開け風を送り込む、窓側の椅子に座り冷たーい抹茶でほっとひといき。汗をかいた身体にすーっと染み込んでいく。
旨味と甘みをひんやり楽しむ冷たいお抹茶はさっぱりとした琥珀糖や水ようかんとの相性も抜群。夏ならではのお茶の楽しみ方です。
お抹茶といえば、きめ細かな泡と綺麗な緑色でお湯で点てるのが一般的ですが、実はお水を使って点てる事も出来ます。お湯の時よりまろやかで甘味も増し暑い夏に愉しむには最適なのです。
抹茶は点てる前に篩いにかけ漉したての粉を使う事で適度な空気も入り、お水でも玉になることなく点てる事が出来ます
小さめの氷をふたつほど浮かべると目にも涼しくとてもきれいです。
お茶碗も少し平らなガラスの器や繊細な切り子グラスにしてみてもいいですね。
温かい濃いめの抹茶を氷やアイスクリームの入った器へ注ぐのもお勧め、夏のおもてなしにいかがでしょうか。
日本茶には様々な栄養素が含まれていますが、どうしても取り切れないのが食物繊維です。
お抹茶を飲む事で急須で淹れるお茶ではなかなか取りきれない食物繊維も余すことなく摂取できるのも魅力ですね。
暑い季節だからこそ美味しく味わえる冷抹茶で夏のお茶の時間を爽やかにお過ごしください。